丸の内線、新宿御苑2番出口を階段を上がって出るとそこには、占いの赤い文字の看板がまず目に入る。我が家の電車を利用している先生方はその看板に、いつもおはよう//と声をかけて、持参してきた雑巾を手にきれいに拭いてからお店に入るようになった。誰が教えたわけでもないのにいつしか申し送りのようになってきている。本当に感謝するばかりである。
銀杏の葉もほとんど消えて、小枝に少しばかり残っている葉っぱもなんだかぶるぶる震えてきた。さすがは師走だなーと感じる。この御苑の町に来て半年が過ぎた。夏の盛りの暑さから随分とゆっくりした秋の時間が有り一年が過ぎていった。
この町にも少し溶け込んできたが、まだ一度もお尋ねをした事がない御苑の中を、春になったら、くまなく歩きたいと念じている。